群馬―栃木―茨城 Bリーグ3クラブ連携 バスケで北関東元気に
【宇都宮=中里圭秀】バスケットボールを通じて北関東を活気づけようと、男子Bリーグに所属する群馬、栃木、茨城の3クラブが初の合同集客プロモーションに乗り出した。「きたかんCBR~バスケで北関東を盛り上げっぺ!~」と銘打ち、3クラブ共同のホームページ(HP)を立ち上げて地域をまたいだPRに取り組む。2日に栃木県庁で記者会見があり、各クラブ代表が抱負を語った。
◎サンダーズ集客に期待
出席したのは、ともに2部所属の群馬クレインサンダーズの宇留賀邦明と茨城ロボッツの山谷拓志、1部所属の栃木ブレックスの鎌田真吾の各球団代表。
企画は群馬が呼び掛け、2クラブの協力を得た。背景には、群馬がB1ライセンス取得条件の一つ「ホーム戦の平均観客動員数1500人以上」を満たしておらず、3月末時点でクリアしていなければプレーオフで勝っても昇格できない現状がある。集客アップは3クラブ共通の目標で、宇留賀代表は「北関東3県で協力し、1人でも多くの人に会場に足を 運んでもらいたい」と意図を説明。民間調査会社の都 道府県魅力度ランキングで低迷する3県の順位アップにもつなげる。
HPでは、3クラブそれぞれの試合日程やチーム紹介に加え、各県のグルメなども掲載する。このHPとは別に、上毛新聞社など北関東の地方紙3社が運営する観光情報サイト「きたかんナビ」に特集ページを組んだ。
「CBR」の名称は各クラブの頭文字をつなげた。ロゴマークには各県の地図を並べ、それぞれのチームカラーをつけた。
今後、各クラブの対戦に合わせたイベントの開催、会員制交流サイト(SNS)での相互的な情報発信など、長期的な活動を視野に入れる。鎌田代表は「近くの地域を巻き込んで一緒に盛り上げれば一層の集客につながる」、山谷代表は「各チームで発信するよりもシナジー(相乗効果)を生む」と協力する意義を強調した。
群馬のホーム戦平均観客動員数は現在、約1290人。B1ライセンス取得には3月の5試合で約1万1500人の動員が必要。
HPのURLは「https://kitakanto.bleague.jp/2017-18/」
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