《食いこ》030kitchen(茨城・小美玉市)

茨城新聞
2026年8月3日

■高品質な地元食材を全面

鶏卵産出額で全国トップクラスの茨城県小美玉市は生乳生産量も県内一で、「農畜産業のまち」として知られる。その南西部に位置する物産施設「空の駅『そ・ら・ら』」に4月、030kitchenがリニューアルオープンした。店名にある「030」は「おみたま」と読ませる。地元産の良質な卵や肉類、新鮮野菜をふんだんに使った洋食レストランだ。

「茨城には高品質な食材が豊富にあるが、県民には当たり前過ぎて魅力となっていない。マツタケやカニなど他県の高級食材と同様に地元食材を全面に打ち出したい」と店長の白鳥孝二さん(53)=茨城県行方市在住。20年近く都内のイタリア料理店でシェフを務め、縁あって今春、同店の運営を任された。

「空のえき そ・ら・ら」内に4月9日にオープンした

看板メニューのオムライスは、小美玉市内にある二つの養鶏場のブランド卵を使用。メインの素材ごとに3種類ある。赤ワインの風味豊かな「デミグラスソース」、地元産のニラを用いた「ベーコンと小美玉産ニラ」、チーズのまろやかさとトマトの酸味がマッチした「海老と季節野菜のトマト」だ。いずれも、卵本来の濃厚なコクと優しい甘みをじかに味わうことができる。

隣接する茨城空港の特徴を捉えた名物もある。航空自衛隊百里基地との共用化空港であることから、航空自衛隊の習慣にあやかった「鶏の唐揚げ」を出している。各基地では「より上を目指す」という意味を込め、ご当地食材を活用した唐揚げを「空上(から)げ」と称し給食で提供。同店では自衛隊の許可を得て、地元産ニラを用いた「鶏の唐揚げ」を「百里鉄板空上げ」と名付けている。

オムライスの卵は2種から選べる

今月には同市のブランド豚「ばんぶぅ」を使った料理も加わった。このうち「ばんぶぅポーク030カレー」は、白鳥さんが店長着任後に考案。「豚肉の上質なうまみと脂身のジューシーな甘みがルーに溶け込んでいる。ご賞味を」(白鳥さん)

施設内には、野菜の直売所や特産の乳製品を販売する店が併設。ドッグランやサイクルステーションもあり、週末には家族連れや愛犬家、茨城空港帰りの航空ファンらでにぎわう。白鳥さんは「食だけでなく、施設全体で楽しい一日を過ごしてもらえれば」と呼びかけている。

■お出かけ情報
▽茨城県小美玉市山野1628の44
▽営業時間は午前10時半~午後6時
▽休業日は施設点検日に合わせ年2回
▽(電)070(3535)1690