《旬のいちおし》かすみがうらクリ 10品種、大粒に自信
茨城新聞
2017年9月20日
ナシ、ブドウ、カキなど果樹の生産が盛んなかすみがうら市の旧千代田地区。同市上稲吉の川井宏明さん(71)方では、秋を代表する味覚、クリの収穫が最盛期を迎えた。妻和子さん(68)とともに、クリを手際よく拾い上げる。
和子さんの母が管理してきた約2ヘクタールのクリ畑を10年ほど前に引き継いだ。栽培するのは、わせの「丹沢」、なかての「筑波」、おくての「石鎚(いしづち)」など10品種。収穫は10月中旬まで続く。川井さん夫妻は「千代田のクリはホクホクしているのが特徴。ゆで栗にして、素材そのままの味を楽しむのがお薦め」と笑顔を見せる。
2010年に植え替えた木が順調に育ち、「7年たって、大きな粒が取れるようになった」と川井さん。木の間隔を大きく開け、品種ごとに列にして植えることで、除草機が使いやすく、効率的に作業できるよう工夫した。
千代田地区は明治時代からクリ栽培が行われる歴史ある産地。ただ、PR面が課題となり、飲食店などと連携して売り込む構想も描いている。「多くの人においしいと認めてもらえるよう工夫していきたい」。千代田の名を引き継いでいくため使命感を燃やす。
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