コーヒー葉で「小鳥」制作 北茨城協力隊 水戸で徳本さん作品展

茨城新聞
2026年3月15日

コーヒーの葉を羽に見立てた小鳥の作品展「COFFEE BIRD」が、茨城県水戸市南町のコーヒー店「マルニコーヒー」で開かれている。作者は同県北茨城市地域おこし協力隊でアーティストの徳本萌子さん(33)。来店者は飲み物を片手に、一羽一羽異なる表情の小鳥が集まる空間を眺めて楽しんでいる。同展は29日まで。

徳本さんは植物の葉をミシンで縫う作品を制作しており、今回はこぶし大サイズの14点を展示。小鳥の胴体は粘土状にして固めた木の粉で作り、羽は同県桜川市で栽培されたコーヒーの葉を銀糸で縫い込んで作った。本来は土に返る葉を形に残すことで時間の流れや季節の移ろいを表現したという。

作品は客席やカウンターの天井からつるされ、店内ではコーヒーを試飲しながら、作品を眺める来店者の姿が見られた。このほか、野鳥の水彩画数点も展示している。

徳本さんは神奈川県川崎市出身で、10年ほど前から茨城県で滞在制作やワークショップなどの活動を続けている。今展は、水戸芸術館(水戸市)が若者を対象に開いてきた現代アート企画「高校生ウィーク」が今春で33年の歴史に幕を下ろすことを受けた自主企画。高校生ウィークでは自身もスタッフに加わったことから「制作を支えてくれた第2の故郷・茨城」への恩返しの思いも込めた。

コーヒーを楽しむため店に集う人々を作品に重ね、「渡り鳥が戻ってくるようなイメージで作った。日常と美術が同居する空間になれば面白い」と語る。