蚕の模型や繭の十二支 群馬・高崎市でまゆクラフトと絹の作品展

上毛新聞
2025年12月22日

群馬県立日本絹の里の特別展「まゆクラフトと絹の作品展」が高崎市金古町の同館で開かれている。繭ならではの風合いを生かした作品や、絹を用いた染色・織物の工芸品など、計201点が会場を彩っている。来年2月1日まで。

一般の部最優秀賞に選ばれた宮寺清江さん(藤岡市)の「光の噴水」=写真=は、緻密に形作られた雪柳が真綿の寒ボタンとともに優美な存在感を放つ。小学生がシルクや桑の枝、和紙を使い、2年かけて制作した蚕の模型や、繭で表現した十二支など発想豊かな作品も訪れた人を楽しませる。

工芸作家や友の会会員による力作も展示されている。同館の東條英利さんは「繭や絹、蚕糸産業に触れ、興味を持っていただければ」と呼びかけている。

午前9時半~午後5時。観覧料は一般200円、高校、大学生100円、中学生以下無料。火曜休館。問い合わせは同館(☎027-360-6300)へ。