2026年の干支「午」のきびがら細工作り最盛期 直売所などで販売

下野新聞
2025年12月8日

来年の干支「午」のきびがら細工作りが、栃木県鹿沼市村井町の「きびがら工房」で最盛期を迎えている。

江戸期から伝わる鹿沼箒の職人で工房3代目の増形早苗さん(48)が、鹿沼箒の原材料、市産ホウキキビの端材を活用。毎年約500個を制作している。

細工は高さ11cmと8cmの2種類。3日は水で軟らかくしたきびがらと糸を編み込みながら、大小20個を手際よく仕上げていった。鹿沼市万町の直売所「朔日や」などで販売する。

増形さんの祖父で先代の故青木行雄さんは戦時中、少年兵として騎兵隊の馬係を務めた。増形さんは「十二支の中でも祖父の午への思い入れは特に強かった。雄々しくも優しい表情に仕上げ、人々の平和を見守ってほしい」と願いを込めた。

地図を開く 近くのニュース