新収蔵棟完成し展覧会 東京芸大美術館取手館 自画像など50点 スペース不足解消 30日まで 茨城

東京芸術大の大学美術館取手館(茨城県取手市小文間)の多目的ホールで30日まで、収蔵作品を展示する「藝大取手コレクション展2025」が開かれている。卒業制作や資料など約50点が並ぶ。隣に新収蔵棟が完成し、保管スペース不足が解消されたことで実現した。同大と市が主催した。
1994年に開館した取手館は開学当初からの卒業生の自画像はじめ、優秀な卒業制作など大学買い上げの作品や資料などを収蔵している。だが、保管場所が不足し、展示を想定した多目的ホールも収蔵品で埋まり、一般公開がほとんどできなかった。渡り廊下で結ぶ新収蔵棟が昨年完成してスペースが広がり、取手館の30周年も記念して今回の展示が実現した。

高村光太郎「獅子吼」=1902(明治35)年作
取手館で収蔵する約1万3000件の中から厳選した作品を公開している。自画像約7000件のうち、明治から現在までの24点をはじめ、卒業・修了作品の絵や造形、先端芸術をそろえる。同大前身の東京美術学校の校長だった岡倉天心使用の椅子や高村光太郎の彫刻などの資料も見ることができる。
大内伸輔特任准教授は「これまでなかなか公開できなかった貴重なコレクションを見てほしい」と話す。
観覧無料。時間は午前10時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)。25日は休館。
北関東を感じる観光情報サイト 










