茨城県内の風景や人物23点 水戸、7月2日まで 洋画家・湯沢さん個展
茨城新聞
2025年6月28日

茨城県つくば市に住む若手洋画家、湯沢美麻さん(36)=同県水戸市出身=が7月2日まで、同市泉町の京成百貨店6階アートギャラリー1で「油彩画展~光のうつわ~」を開いている。千波湖や大洗海岸、水戸から見た筑波山など県内の景色を切り取った風景画のほか、人物、花、静物などを描いた近作23点が並ぶ。筑波大芸術系助教で、数々の公募展で入選を果たしている。同店で個展を開くのは2023年に続き2回目。
今展の副題ともなっている作品「光のうつわ」(30号)は、千波湖を背景にした自画像。故郷・水戸の景色を初めて題材とした。前髪が顔にかかりながらも真っすぐ前を見る自身の姿を描くことで「先が見えなくても進む前向きさ」を表現した。
制作時に色の調和を特に意識する。それぞれの色が画面全体にきれいにはまって見える感覚を大事にしているという。テーマカラーをあらかじめ決めて描き始めることもあり、口びるの端が上がった女性を描いた「Gift」の、赤一色の背景もその一つだ。
湯沢さんは「今現在の自分を表している展示。素直にゆったり見てもらえたら」と話している。
午前10時半~午後7時(最終日は同4時)。28、29日は湯沢さんが在廊している。