上野東京ライン直通拡大 JR東日本10月14日から 通勤時間帯に5本

茨城新聞
2017年7月8日

JR東日本水戸支社は7日、10月14日からのダイヤ改正で、常磐線の上野東京ラインへの直通運転を拡大すると発表した。朝の通勤時間帯は、高萩駅始発の特急列車1本と、勝田、土浦各駅始発の普通列車計4本を新たに品川駅行きとし、県などが要望していた同時間帯での取手駅以北からの上野東京ライン乗り入れが実現する。

早朝や夕・夜間帯も品川駅発着便が大幅に増え、通勤・通学などの利便性が向上しそうだ。

朝の通勤時間帯はこれまで、同ラインで東京、品川各駅に乗り入れるのは取手駅発の普通列車5本のみで、残りは上野駅止まりだった。ダイヤ改正に伴い、高萩駅午前5時45分発の特急列車に加え、勝田駅始発1本、土浦駅始発3本の普通列車4本が同ラインへ直通し品川駅まで運行する。

夕・夜間帯は毎時、特急列車上下各1本、普通列車上下各2本を新たに品川駅発着とする。これにより、同駅発着の特急列車は午前10時台から最終列車まで30分間隔での運転となる。

ほかに、早朝時間帯には勝田駅始発の普通列車2本を新たに品川駅行きとし、勝田行きの最終列車も品川駅始発とする。

改正に伴い、常磐線の品川駅発着本数は、特急列車が16本増の上下計60本(平日)、普通列車が30本増の上下計64本(同)となる。

県と県内沿線19市町村で組織する「県常磐線整備促進期成同盟会」の会長の橋本昌知事は「品川駅発着の列車が増えることを喜んでいる。特に土浦市を中心とする県南地域の住民にとっては、通勤・通学などの利便性が飛躍的に高まる」とのコメントを発表した。

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