お正月までに120キロの餅をお供え 世界遺産の日光山輪王寺で年末おなじみ「御供加持」

下野新聞
2024年12月24日

栃木県日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で21日朝、本尊に供える正月用の餅をつく年末の恒例行事「御供加持(ごくうかじ)」が行われた。

餅つきは午前8時過ぎ、本堂「三仏堂」前に張られた結界内で始まった。輪王寺の僧侶と山伏が一列になって結界に入場し、最初に臼が清められた。

その後、読経に合わせ山伏たちが威勢のよい掛け声とともに、力強くきねを振り下ろして約5kgの餅をついた。

餅は最初に三仏堂の本尊に供えられる。正月準備として、30日までに約120キロの餅を用意して各お堂の本尊に供える。

役僧の藤川森映さん(25)は「皆さまが来年より良い年になるようにと、活気の良い声で気持ちを込めて餅をついた」と話した。

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