10分煮込めば食べられる「上州富岡名物おっきりこみ」 2年半で1万食突破 群馬・富岡市観光協会が開発

上毛新聞
2024年12月20日

群馬県富岡市の新たな土産品にしようと市観光協会が開発した「上州富岡名物おっきりこみ」の累計販売数が、発売後2年半余りで1万食を突破した。

商品は幅1センチほどの乾麺とつゆ、郷土料理「こしね汁」に使われるこんにゃく、シイタケ、ネギなどの具材からなる。2022年3月に発売し、23年には地元産繭から抽出したシルクエキスを加えて改良した。

鍋に湯を沸かして10分煮込めば食べられる簡便さが人気。富岡市の世界文化遺産「富岡製糸場」内の売店や、道の駅みょうぎをはじめ、JR高崎駅構内の「群馬いろは」(群馬県高崎市)などに販路を広げ、販売を伸ばした。

富岡市は製糸場という一大観光地がありながら、定番の土産品がなかった。おっきりこみは、有り合わせの野菜で手早く作れる郷土料理として地元養蚕農家らに重宝されてきた経緯がある。

市観光協会商品開発セールス委員会の影森茂正委員長は「次は2万食を目指し、富岡を代表する土産品に育てていきたい」と話した。

1箱(2~3人前用)1200円。協会の通販サイト「襷―たすき」でも扱う。問い合わせは市観光協会(☎0274-62-6001)へ。