群馬・高崎市の「絶メシ」を商品化  3店のカレーとハヤシをセット販売

上毛新聞
2024年7月19日

高崎の「絶メシ」の味が家庭でも-。酒類や食品総合卸の岡村(群馬県高崎市、岡村武彦社長)は16日、地域で長年愛される飲食店を紹介する同市のグルメ情報サイト「絶メシリスト」に掲載されている3店舗のカレーとハヤシを、レトルト商品にしてセット販売を始めた。絶メシの魅力を県内外に発信し、さらなる知名度向上につなげたい考えだ。

同社は新事業への挑戦とともに、地域貢献を目指して、近年話題を呼んでいる絶メシに着目。同サイトに載っている「グリルねんりん」、「洋食 香味亭」「カレーハウス 印度屋」の 3店がレトルト商品化を監修した。

三つの味がセットで2160円

食品製造のセイワ食品(同市、瀧賢一社長)が商品のレトルト化を担い、OGURI(同市、小栗章社長)がパッケージデザインを手掛けるなど、製品開発から販売までを全て市内の企業が行った。

昨年3月に企画し、何度も試行錯誤を重ねてきた。カレーを監修したグリルねんりんの池田年数さん(58)は「カレーの色や味の微妙な加減が難しかったが、試行錯誤して良い商品ができた」と振り返った。スパイスの加減にこだわったという印度屋の周東祐一郎さん(29)は「お店の味に近い商品に仕上がったと思っている」。ハヤシを出した香味亭の保坂修二さん(49)は「ご飯と絡まる一番おいしい濃度を探り出すのが難しかった。(店の味に)近づいたのではないか」とそれぞれ話した。

各店のこだわりを重視して商品化したという瀧社長は「できるかぎり近づけるというお互いの信頼関係の中でできた商品。これが評価され、お店の方にも通っていただければ」と呼びかけた。

商品は高崎市のふるさと納税の返礼品にも出品した。岡村の岡村圭祐取締役は「商品を見た方や食べた方に『高崎市に来てみたい、お店に行って食べてみたい』と思ってもらえれば幸い」と話した。今後、レトルト商品の第2弾も検討するという。

1セット2160円で、限定1000セット販売。岡村のホームページから購入できる。