ベスビオソースの握りに巻物…回転ずしのいちもん、シャンゴと異色コラボ 群馬県内4店で特別メニュー
すし屋だけど「ボーノ」―⁉ 回転ずしチェーンのいちもん(群馬県伊勢崎市連取町)と、老舗イタリアン「シャンゴ」(高崎市問屋町)が1日、異色のコラボレーションを始めた。シャンゴのミートソースやベスビオソースといった秘伝のパスタソースをすしと組み合わせた特別メニューを、いちもんの県内4店舗で提供している。8月31日まで。
いちもんが県内の企業や生産者とコラボし、メニューを共同開発する「群馬を握る」キャンペーンの一環。メーカーや生産者とのコラボはこれまでもあったが、飲食店は初めてという。
「シャンゴ風スパゲッティ」のミートソースやベスビオソース、ボンゴレソースを使用。長年親しまれている味、ボリューム感といったシャンゴの特徴をシャリや握りで表現した。「シャンゴ風ミートソースで食べる拳骨(げんこつ)シャリボール」(890円)はベスビオソースで味付けしたシャリを直径8センチ、約200グラムのげんこつサイズに成形して揚げた巨大なライスボール。本家「シャンゴ風」と同様のボリューム感を表現した。
元々、海鮮と好相性のベスビオソースの握りは赤海老、サーモン、真鯛、海老、ホタテの5種を用意(各220円)。唐辛子の辛みとシャリの組み合わせは新鮮だ。3種(600円)、5種(980円)とまとめて注文するとお得に楽しめる。牛肉とナスを重ねてベスビオソースを乗せた「赤城牛ミスジと夏茄子」(690円)もある。
「秘伝ベスビオソースで食べる夏トマト巻」はトマトとチーズを大葉で巻いた巻物で、ベスビオソースをディップして味わう。大葉の香りでさっぱりと食べられる逸品だ。ボンゴレソースを使った「漁師ボンゴレスープ」(690円)はソースの味をそのままに、カニやアサリ、トマトとオクラとともに魚介のうまみを楽しめる。
いちもんの社内で、コラボ先として真っ先にシャンゴが候補に上がったことから打診し、実現した。シャンゴの特徴をすしで表現するべく、1月ごろから試作を繰り返した。シャンゴ側も「シャリとソースの組み合わせに違和感がなく面白い」と好感触だったという。
いちもんの広報担当者は「当社もシャンゴも、ともに群馬で生まれ育った点は同じ。これまでとは違ったアプローチでシャンゴのソースを味わってほしい」と話している。