食香バラ味わって 群馬・中之条町の16店舗がスイーツやパン、ドリンク 地元産使って6月2~30日
食べられる花「食香(しょっこう)バラ」の収穫期に合わせ、群馬県中之条町の飲食店など16店舗が2~30日に町産の食香バラを使ったスイーツやドリンク、パンなどを提供する。香り豊かで、華やかなバラを町内各所で味わえる初めての企画。2日は食香バラの飲食物などを販売する「花マルシェ」が道の駅「霊山たけやま」(同町五反田)で開かれる。
食香バラの苗は登坂園芸(同町下沢渡)が国内で唯一の生産者となっている。同社で今年、インターンシップ(就業体験)に取り組んだ学生3人が、バラを食べる文化を広めようと「ばらもぐ」というチームを発足。町内の飲食店などに活用を売り込んだところ、協力店が集まった。
四万温泉街のハンバーガー店「ジュピターズキッチン」はバラを添えたチョコタルトを考案。町ふるさと交流センター「つむじ」内のマヤカフェは、バラのソーダを提供する。販売する店舗のうち14カ所を掲載した「ばらもぐもぐマップ」は、参加店や町観光協会、中之条ガーデンズなど町内各所で配布している。
花マルシェは、群馬県吾妻郡の農産物の魅力をPRするおにぎりのキッチンカー「すがや農園」(清水仁美代表)が企画。中之条町、町内の花生産者でつくる町花ブランド化協議会と共催する。食香バラや花をテーマにした物販、ワークショップが行われ、キッチンカーのほかにクラフト作家、花生産者ら計約30店舗が出店する。午前10時~午後3時。
登坂園芸取締役の登坂哲也さんは「各店舗が工夫して、バラをさまざまな形で生かしてくれた。香りと味わいを楽しんでほしい」と話している。
食香バラが食べられる店舗は「ばらもぐ」のインスタグラムで。花マルシェは主催のすがや農園(☎090-4712-3495)へ。
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