常総線、守谷-水海道再開 運行本数、通常の5割
鬼怒川決壊の影響で一部区間の運行を見合わせていた関東鉄道常総線は18日、守谷-水海道駅間(7.9キロ区間)で運行が再開した。つくばエクスプレス(TX)やJR常磐線との接続により、首都圏へ向かう交通環境が回復した。通勤通学や生活で利用していた市民からは「良かった」「助かる」といった声が聞かれた。
常総線はすでに下妻-下館間、取手-守谷間で一部再開した。 同鉄道総務部によると、同区間は常総市の車両基地内の運行管理システムや、水海道駅のポイントや信号が決壊により浸水。17日までに応急工事を完了させ、運行再開にこぎ着けた。運行本数は通常の約5割の上下計94本での運行となった。
同市水海道宝町の水海道駅では、到着した列車に急ぎ足で乗り込む利用客や、駅に張り出された案内や時刻表をスマートフォンで撮影する市民の姿が見られた。タクシー乗り場では、下妻市方面へ向かう人が列をつくった。
同市豊岡町、大学生、渡辺聖也さん(18)は「鉄道がないと通学に厳しい。早く復旧して良かった」。通院のため守谷駅まで乗車する同市水海道宝町、小川実さん(77)は「復旧まで相当かかると思っていた。バスより到着が早いので助かった」と笑顔を見せた。
水海道-下妻駅間は、線路が曲がったり土砂が堆積したりするなど損傷が激しく、運行再開の見通しは立っていない。
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