栃木・那珂川にある有名なレトロ自販機で… 高校生が製造した缶詰が売れている理由とは?

下野新聞
2024年3月8日

昭和レトロな自動販売機が多く並ぶ栃木県那珂川町三輪の「なかよし自販機コーナー」で、ピラルクーの魚肉入りグリーンカレーやしもつかれなど、馬頭高水産科の生徒が授業で製造した缶詰が人気商品になっている。人気の理由を馬頭高OBでコーナーの管理者手塚純一さん(47)は「珍しい自販機で珍しい商品を売っているからでは」と言い「母校の生徒が頑張って作った商品。販路をつくれて良かった」と目を細める。

同コーナーは、趣味でレトロな自販機を所有していた手塚さんが2022年春にオープンした。現在はうどんやそば、駄菓子など20台以上が並ぶ。

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馬頭高生の缶詰は水産科の3年生が「食品製造」の授業で作り、普段は学校祭や地域のイベントなどで販売している。同校によると、ピラルクーは癖のない白身魚で、グリーンカレーはスパイスが効き、辛口という。

自販機での販売は、コーナーを開く際「どうせなら地元の物を入れたい」と手塚さんが学校側と調整して実現した。缶詰が収まる自動販売機は、お金を入れてボタンを押すとターンテーブルが回り、取り出し口が開いて商品を取り出す珍しい仕組み。

グリーンカレーは1個650円、しもつかれは1個280円。30個ほどを一度に補充するが、同コーナーの利用者が多い夏場は週末だけで売り切れるという。

手塚さんは「思っていたよりも売れてびっくりしている。商品の珍しさと売り方の珍しさで相乗効果になっているのでは」と話す。

馬頭高水産科の佐々木慎一教諭は「缶詰は授業で作っているため数が限られる。『コーナーにあったらラッキー』くらいに思ってほしいが、販路の一つとなっているのは非常にありがたい」と話している。

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