栃木・宇都宮の市街地にある貸し切りサウナ 個人でカップルで…他人の目を気にしないで“整える”のが人気

下野新聞
2024年2月9日

2月6日は「お風呂の日」。寒い時季には体の芯まで温まりたいですよね。心地よい汗を流すことのできるサウナも入浴法の一つ。空前のブームが続く中、街なかにも個性的な施設が続々と誕生しています。今回は他人の目を気にせず“整う”ことのできる貸し切りサウナを調べてきました。

■宇都宮初の完全個室型サウナ

今小路通り沿いの建物に掛けられた「宇都宮蒸気浴倶楽部」ののれん。気になって訪ねてみると、宇都宮初の完全個室型プライベートサウナだった。

正式名称は「ウツノミヤサウナクラブ」(宇都宮市一番町)。2023年9月にオープンしたばかりの施設だ。サウナ室は3人定員と4人定員の2室ある。水着を着用すれば男女混浴可能で、タトゥーが入った人も利用できる。

本場フィンランド式を採用したサウナは室温110度とかなりの高温。サウナストーンにアロマ水をかけて発汗を促す「ロウリュ」もセルフで楽しめる。

個室内には水風呂や休憩用のいす、ドレッサーなども備えられ、全て個室内で完結できる作り。タオルやアメニティーが料金に含まれ、手ぶらで利用できるのもうれしい。

「宇都宮にないものを作りたかった」と戸崎俊勝代表(44)。店舗デザインなどは自ら手がけた。月に300~400人ほどの利用者がおり、客層も一人客やカップルなど多彩だという。「個室サウナの認知度を上げ、もっと広めていきたい」と力を込めた。

■大谷石蔵を改装した雰囲気が◎

大通りから少し入った場所にひっそりとたたずむ「KURA:SAUNA UTSUNOMIYA」(宇都宮市伝馬町)。戦前に建てられた大谷石蔵を改装し、22年8月から一棟貸しのサウナとして営業している。

広々としたサウナ室は8人まで入ることができ、室温は約80度。まきストーブを使用しているため輻射熱が広がり、数字の印象以上にじりじりとした熱さを感じる。

セルフロウリュはグレープフルーツやヨモギなど5種類のアロマから好みの香りを選べる。街なかにありながら、外気浴が楽しめるのも魅力だ。

県外でも蔵を改装したサウナ開業経験のある早川修平代表(31)は「北関東で探す中、雰囲気のいいすてきな物件に出合えた」と出店を決めたという。歴史ある大谷石蔵は他店との差別化にもつながっている。

日常の癒やしにも、仲間との特別な時間にも使える街なかの貸し切りサウナ。心と体を整えて、寒い冬を乗り切ってみては。

ウツノミヤサウナクラブ 宇都宮市一番町1の29▽営業時間 午前10時半~午前0時▽定休日 不定休▽利用料金 90分3800円(1人利用)など▽(問)080・7408・8571

KURA:SAUNA UTSUNOMIYA 宇都宮市伝馬町2の6▽営業時間 平日午前10時~午後8時、土日祝日午前9時~午後10時半▽定休日 木曜▽利用料金 1人当たり3時間平日6千円、土日祝日8千円(1人利用の場合は2人分の料金が必要)▽(問)090・6955・7523

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