群馬・磯部温泉にサンバのトップダンサー集結 15日、リオや浅草の常連も

上毛新聞
2023年8月14日

温泉地の情緒が残る群馬県安中市の磯部温泉に15日、国内外で活躍するサンバのトップダンサーと打楽器隊が集結する。第72回磯部温泉祭りに合わせて初めて企画され、同日の花火大会開始前に温泉街を練り歩く。市観光機構が中心となってサンバ実行委員会(小板橋仁美代表)を組織し、実現した。関係者は恒例の祭りに新たなコンテンツを加えることで、一層の集客につなげたい考えだ。

今回のイベントを企画提案した小板橋代表は、以前目にしたサンバの会場の盛り上がりや一体感に感動し、「いつか安中にも呼びたい」と構想していた。交流があり、音楽活動に取り組む清水和美さん(54)=伊勢崎市=がコーディネーターを引き受け、開催が実現することになった。清水さんは「都内でもなかなか見られない豪華メンバーを集めた。本場ブラジルの熱気を感じ、一緒に楽しんで」と話す。

メインダンサーはリオのカーニバルに26年連続で出場した中島洋二さん(51)=埼玉県新座市=が務め、浅草サンバカーニバルの優勝チームのトップダンサーらが華を添える。打楽器隊は同カーニバルへの出場経験があるベテランメンバーが担当する。

実行委によると、磯部温泉街や市内の工場などでは、海外からの外国人研修生の受け入れが増加。地域行事に参加して新たな交流を育み、異なる文化や伝統への相互理解を深める場が必要となっている。

小板橋代表は「祭りは家族連れも多く訪れる。家族で人種や文化など多様性を実感し、地域の少数派である外国の方への理解が深まる機会にもなれば」と話し、共生への“サンバ効果”にも期待している。

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