テーマは「椅子」と「10年」、アーツ前橋(群馬・前橋市)で二つの企画展
上毛新聞
2023年8月12日
10月に開館10周年を迎える群馬県前橋市の美術館「アーツ前橋」の記念事業として、二つの企画展が7月29日から始まる。28日は内覧会が開かれ、10年間の収集品と椅子をテーマにした展示が関係者に公開された。10月に開催するメイン事業の費用をクラウドファンディング(CF)型ふるさと納税で募ることも発表した。
開館から10年間で集めた作品を紹介する「コレクション+『手のひらから宇宙まで』」は収集品約130点を展示。前橋市在住のアーティスト、白川昌生さんが同展のために制作した新作3点も鑑賞できる。静岡県浜松市を拠点に活動する建築家3人「ヨンマルサン・アーキテクチャー・ダジバ」による群馬初の展覧会「403architecture[dajiba]/椅子の場所は決めることができる」は、前橋の街の人々や店から借りた椅子30脚が並ぶ。
同館は10月、中心市街地の商店街に芸術作品を展示し、美術館と街を一体化させる記念のメイン事業を予定している。開催に向け、CF型ふるさと納税で寄付を募り、制作費などの経費に充てることを明らかにした。目標額は1000万円。返礼品は鑑賞パスポートや限定グッズなどを予定している。企画展、寄付に関する問い合わせは同館(☎027-230-1144)へ。
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