半世紀地域に親しまれた洋品店、桐生さくらやが31日閉店 制服専門店で再出発へ

上毛新聞
2023年7月29日

 50年以上にわたり地域から親しまれた群馬県桐生市本町の洋品店「桐生さくらや」が31日に閉店し、秋から学校制服の専門店として再出発する。織物産業が盛んな桐生をPRしようと、地元作家や企業が手がけた服飾品や生地を販売。金子由美彦代表(68)は「一人でも多くの人に地元の逸品に触れてほしい思いで続けてきた」と話す。

 同店は1967年創業。東京近郊の消費者を意識し、同市出身の世界的テキスタイル・プランナー、故新井淳一さんや国内外で評価の高い企業の布製品などを扱ってきた。金子代表は「地元経済が発展すれば、自社の成長につながると信じ、地場産品にこだわった」という。

 コロナ禍による売り上げ減や、消費者の低価格志向などによって業態変更を決断。31日まで売りつくしセール中で、服飾品は3~5割引き、布地は5~7割引きで販売する。

 午前10時~午後7時。問い合わせは同店(☎0277-43-5113)へ。

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