「ベルク」改め「クルベ」に 群馬・高崎市の江木店跡地に新業態のスーパー誕生 低価格で「ベルクの限界に挑戦」

上毛新聞
2023年7月25日

スーパーを展開するベルク(埼玉県鶴ケ島市、原島一誠社長)が、6月末に閉店した群馬県高崎市江木町の「ベルク江木店」の跡地に新業態の1号店「CLBE(クルベ)」を出店することが20日、分かった。開業は7月末を予定する。品質を維持したまま低価格で食料品などを提供する同社初の形態。競争が激化するスーパー業界で、同業他社との差別化を図る。

クルベの名称は、新業態のコンセプト「Challenging the Limits of Belc」(ベルクの限界に挑戦する)の頭文字から取った。旧江木店と売り場面積は変わらず約2000平方メートルで、商品構成も同様だが、内装は華やかに仕上げるという。仕入れ先などを見直し、低価格で高品質な食料品を店頭に並べる。

同社は1号店を実験店に位置付ける。高崎市は集中的に出店する戦略を進めている地域で、旧江木店を含めて県内最多の5店舗を展開。1999年開業の同店は市内で一番古く、今回の出店先に選ばれた。

同社の担当者は「人口減少社会において、スーパーの環境は厳しさを増す。数十年後を見据えた試み」と話す。好調に推移すればクルベの出店数を増やす可能性があるとした。

ベルクは59年設立。関東1都6県に135店舗を展開する。群馬県では93年の大塚店(藤岡市中大塚)が初出店で、クルベを含めると県内18店舗ある。

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