今年の水量「やや良好」 貫前神社で「水的の神事」 富岡
上毛新聞
2017年1月6日
富岡市の貫前神社(小林冨士夫宮司)は3日、手作りした弓矢で1年の農業用水の多寡を占う新年恒例の「水的(みずまと)の神事」を行い、今年の水量は「やや良好」との予想が出た。
江戸初期から記録に残る古式にのっとった神事で、的中本数や位置によって水量の多少や時期を予言する。矢が真ん中を貫くと大雨になりすぎ、農作物の栽培には良くないとされる。
魔よけの意味があるヨモギで作った矢と、縁起のいい七、五、三の奇数本の平行線を入れた桑の弓を使用。今回は12年に1度の式年遷宮のため仮殿で祝詞を上げた後、神職2人が総門下の石段脇で行った。
約5メートル先の紙に書いた丸い的を狙って1人2本ずつ、2回に分けて計8本を放った。的の右上や中ほどに4本当たり、うち3本が貫通。命中すると、石段で見ていた初詣客が歓声を上げた。
小林宮司は、石段下の楼門近くに立てかけた的に水量予測を筆書きし、「今年は前半の栽培適期に水量がありそう」と話した。
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