ハートからシャボン玉でお出迎え 「思ったより揺れる」スリルも 万葉大吊橋(群馬・神流町)が開通
上毛新聞
2023年5月10日
群馬県神流町の主要集客施設である道の駅「万葉の里」(同町黒田)と神流川を挟んだ対岸を結ぶつり橋「万葉大吊(つり)橋」が完成し、28日に供用を始めた。町は町産スギ材のPR拠点として対岸の整備を進めており、新たな観光スポットとして期待している。
対岸で整備中の「フォレストベース」には町のブランド木材「神流杉」を使い、くぎを使わない伝統工法で建てた五重塔とあずまやが完成している。道の駅から対岸に行くには従来、車で5分ほどかかったが、つり橋の開通で直接歩いて行けるようになった。
つり橋は長さ89メートル、幅1.5メートル。橋板の隙間からは川面が見え、スリルが味わえる。橋の中ほどにハートをかたどったシャボン玉の発生装置があり、取り付けられた2本のひもを引くとシャボン玉が吹き出す。1往復100円。
この日、関係者がテープカットや通り初めをして開通を祝った。通り初めで大勢が一斉に渡った際には大きく揺れ、「怖い」「思ったより揺れる」と声が上がった。
田村利男町長は式典あいさつで工事関係者や近隣住民に感謝し、「町の新たな観光拠点にしたい。山と川を存分に生かし、PRしていく」と述べた。今後は遊歩道やテントサウナ、特産品のキッチンカーなども設けていく予定という。
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