《キャンプを楽しもう》フォンテーヌの森(茨城県つくば市) 初心者も手ぶらでOK

茨城新聞
2022年11月6日

■用品一式レンタル可能

常磐自動車道桜土浦インターチェンジ(IC)から車で約10分。市街地にほど近い森の中に広がるキャンプ場「フォンテーヌの森 CAMP&BBQ1992」。テントなど必要な用品一式がレンタル可能で、〝キャンプデビュー〟の初心者も手ぶらで足を運べるキャンプ場だ。

同キャンプ場は1992年オープン。スギやケヤキ、ナラなどの雑木林に囲まれる。夏は、木陰で涼やかな空気を感じたり、秋は色づく葉を眺めたりと、季節の変化を感じられる。主にイベント企画を担当する、主任の田村健一郎さん(44)は「夜間は、LEDランタンの明かりが木の葉を照らす様子がとてもきれい」と勧める。

広大な雑木林の中には、サイト(区画)の中に車を止められる「オートインキャンプサイト」が大小58カ所ある。中には電気が使える区画も。この区画では、炊飯器でご飯を炊いたり、電気毛布で暖をとったりできるという。ほかにも、雨風を心配せず、寝袋で泊まる「ログキャビン」や、キッチンや浴室などが完備された「コテージ」も用意され、多彩なキャンプスタイルが用意されている。

雑木林の中には大小のサイトがある。大勢の家族連れらが楽しんでいた

 

同キャンプ場によると、近年、日帰りの「デイキャンプ」が増加しているという。1カ月に約40組の利用があり、たき火の音を聞きながら、読書をして一日ゆったりとした時間を過ごす人もいるという。

先月からは、「たき火を見ながら食事したい」「新しいテントの試し張りをしたい」などのキャンパーたちの声を受け、2時間限定(午前11時~午後1時)のキャンプ「ニジキャン」も新登場した。

友人家族と訪れた、埼玉県八潮市在住の会社員、宮沢優子さん(35)は「訪れる度に変化がある。設備が整っていて、子どもたちの遊び場が多い」と喜んでいた。

季節ごとに子どもが楽しめるイベントを開催しているのも特徴。今月中は「ハロウィーン」にちなみ、仮装したキャンパーは、料金を割り引くなど行っている。休日には、頬にフェースペイントした子どもや、仮装をしているペットも見受けられた。田村さんは「手ぶらで気軽に遊びに来てほしい」と呼びかける。

《マナー》感謝の心、片付け上手に

キャンプを楽しんだ後の片付けも上手に行いたい。「Leave No Trace(リーブ・ノー・トレース)。足跡を残さないで立ち去るくらいの気持ちで」と、アウトドア文化の普及を目指す「いばらきアウトドアセッション」の光又新二代表(38)は助言する。

片付けの際、灰は散らかっていないか土にペグは刺しっぱなしになっていないかなども忘れずに確認しよう。「人間は自然の中にお邪魔している。感謝の気持ちで元に戻してほしい」と力を込めた。

キャンプ用品の中に、ほうきやちり取りの掃除用具も入れておくことを勧める。次のキャンパーやキャンプ場のスタッフのためにも、「ちょっとした思いやりの心を持ってほしい」。

■インフォメーション

住所…茨城県つくば市吉瀬1247の1/利用料大人700円、子ども500円(3歳~小学生)。別途かかるサイト利用料は1泊2日4000円~。日帰りの「デイキャンプ」は2500円~。2時間だけの「ニジキャン」は500円。フルセット(テント・イスなど8アイテム)などのレンタル品あり。問い合わせは(電)029(857)2468。