県南舞台の映画「名前」 守谷で試写会
茨城県南地域を舞台にした映画「名前」(茨城南青年会議所企画)が完成し、守谷市百合ケ丘のイオンタウン守谷で完成披露試写会が行われた。原案は県南在住の直木賞作家・道尾秀介さんが手掛け、取手、守谷両市などで撮影された。上映後には、主演の津田寛治さんと駒井蓮さんらによる舞台あいさつが開かれ、開場からは大きな拍手が送られていた。
映画は、東京で経営していた会社が倒産し、茨城でさまざまな他人の名前をかたって生活を送る男(津田)の前に、なぜか事情を知っている様子の少女(駒井)が現れ、やがて男は、少女が携帯電話に自分のことを「お父さん」と登録していることに気付く-というあらすじ。ミステリー色を帯びながらも、どこか心温まるヒューマンドラマが描かれている。
舞台あいさつで、津田さんは「とても大事な役をやらせていただいて、本当に良い仕事ができたので、上がりを見なくていいなと思った」とこの日初めて映画を見たと明かした。その上で、「(スタッフが)芝居と空気感を大事に切り取ってくれて、素晴らしい作品に仕上げてくれた」と話した。
また、駒井さんは、「オーディションからきょうまで、初めてのことばかりで、一つ一つの時間が重くてあっという間だった。(津田さんら)大先輩と一緒に仕事をさせていただいて、とても貴重な経験になった」と振り返った。
映画は、来秋以降に全国で順次公開される予定。国際映画祭への出品も予定しているという。
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