結城市民劇団「つむぎ」 12月10日、10回目公演へ稽古励む
結城市民劇団「つむぎ」(鈴木林蔵会長)主催の公演が12月10日に行われる。第10回となる今回の演目は「結城秀康」。激動の戦国時代に数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、雄々しく生きた青年武将の生涯を描く。鈴木会長(68)は「10回目にふさわしい劇。年末の恒例行事ともなってきたので、多くのお客さんに見てもらいたい」と意気込んでいる。
同劇団は2007年から毎年、地元の歴史や伝承を基にした劇を稽古し、披露。今年はキャストから裏方のスタッフまで合わせて140人以上の市民が参加し、7月から稽古を重ねている。
結城秀康(1574~1607年)は、徳川家康の次男として生まれながら、羽柴秀吉の養子になった。さらに結城晴朝の養子となり、結城家第18代を継いだ。関ケ原の戦いの際に上杉勢の侵攻を防いだ功績から越前松平家の開祖となった。
秀康を演じるのは、昨年の劇でも主人公の平将門を演じた永塚実さん(54)。永塚さんは「市民劇はたくさんの人たちの協力があって続けてこられたと感謝している」と語り、「熱い思いを今まで以上に燃やして稽古に励んでいきたい」と力を込めた。
同市結城の市役所分庁舎でこのほど開かれた制作発表会では、団員たちが10回目の公演の成功を目指し気勢を上げた。鈴木会長は「市民から、またやってねと言われて継続してきた。これからもできる限り続けていきたい」と話した。
公演は同市中央町の市民文化センターアクロスで、午前10時半からと午後2時半からの2回。全席指定、入場料千円。チケットはアクロスと同市結城の結城観光物産館で販売している。問い合わせは同物産館内の事務局(電)0296(32)5330。
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