水戸産ワイン 地元ブドウで醸造を開始 拠点の開所式 9月販売へ

茨城新聞
2016年8月21日

水戸産ワインの製造を目指す「ドメーヌミト」(宮本紘太郎社長)は20日、醸造拠点の水戸市泉町2丁目の泉町会館でワインの醸造を始めた。宮本社長は「多くの人に飲んでもらいたい」と力を込めた。ワインは9月中旬に完成する予定。

醸造第1弾の材料となるブドウは鯉渕学園農業栄養専門学校(同市)で栽培。糖度が高く適度に酸味のある品種「アーリースチューベン」を使う。

約2トンのブドウから、赤・白ワインを750ミリリットル入りボトルで計約1800本を製造する予定。完成後、9月18日に東京のJR新宿駅西口で開かれる物産フェア「ランドネきたかんマルシェ」で販売する。

同社は昨年10月、市内で栽培したブドウを使用してワインを醸造する水戸産ワインの製造・販売を目指し、市内の飲食店経営者などが中心となって立ち上げた。同会館内には醸造タンクなどが設置されている。

この日は醸造拠点の開所式が開かれ、集まった関係者など約20人がブドウを手作業で機械に移し、茎と果実を分離した後、醸造タンクに移す作業に取り組んだ。

宮本社長は「水戸の気候に合った湿度や温度管理がまだまだ未知数。研究してこの土地ならではのワインを造りたい」と意欲的に語った。

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