モンゴル競馬、勇壮に 坂東、県自然博物館で実演
茨城新聞
2016年7月31日
モンゴルの伝統的なお祭り「ナーダム」にちなむ競馬の実演が30日、坂東市大崎の県自然博物館で行われ、来園者約100人が見守る中、女性の騎乗した2頭の馬が構内の芝生上を疾走。見ている子どもたちから「抜いた」「格好いい」と大きな歓声が湧いた。
競馬は同館で開催中の企画展「モンゴル・ステップ・大草原~花と羊と遊牧民」の記念イベント。7月初旬に行われる「ナーダム」は競馬と相撲、弓射の三つからなるお祭り。メインイベントの競馬は、小学生くらいの子どもが騎乗し約20~30キロを走り切る。
この日は乗馬クラブ「大和ホースパーク」(桜川市)の小型の馬2頭に、同クラブの秋本晴枝さん(49)と川中子蓉里さん(33)の2人が騎乗。構内の芝生に設けた約150メートルのコースを疾走した。3回の競馬実演の他、子どもたちは餌やりや試乗を通し馬と触れ合った。
家族4人と見学した埼玉県草加市の高橋蒼空君(9)は「(馬は)速かった。乗って走らせてみたい」と驚いた様子。同館の小幡和男企画課長(59)は「ナーダムは遊牧民の生活に必要な技を磨くためのお祭りで、競馬は遊牧民の生活を知ってもらおうと企画した。上手く再現できたと思う」と笑顔で話した。
31日には午前11時から、モンゴル相撲の実演が行われる。
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