ナスヒオウギアヤメ見頃 日光田母沢御用邸
下野新聞
2016年6月3日
【日光】大正天皇から3代の天皇、皇太子が過ごした本町の日光田母沢御用邸記念公園でナスヒオウギアヤメが見頃を迎え、歴史ある邸宅を彩っている。
那須町で見つかり、昭和天皇の著書で紹介された変種。絶滅危惧(きぐ)種として環境省Ⅱ類、県Ⅰ類に指定される。同公園には2004年、天皇陛下の意向で宮内庁から株分けされた。
花茎は高さ約1メートル。庭園にある池のほとりなどで、次々と紫色の花を付ける。赤色のクリンソウも咲いており、入園者たちは色とりどりの花に見入っていた。
埼玉県蓮田市東、主婦佐々木幸江(ささきゆきえ)さん(70)は「優しい色。穏やかな気持ちになる」と話していた。あと10日ほど楽しめるという。
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