日立風流物、からくり華麗 さくらまつり

茨城新聞
2016年4月10日

ユネスコ無形文化遺産「日立風流物」が9日、日立市の平和通りをメーン会場に開かれている日立さくらまつりで披露された。山車の上で演じられる華麗なからくり仕掛けの人形の芝居を見ようと、県内外から大勢の見物客が詰め掛けた。

山車は高さ15メートル、奥行き7メートル、幅3~8メートル。1695年に水戸藩2代藩主、徳川光圀公の命により神峰神社の世直し祭りに繰り出したのが始まりで、東町、西町、北町、本町の4台が芸を競い合う。山車ごとに操り人形を作製し操作する作者、カネや笛を演奏する鳴物、山車の組み立てや運行を担う屋方の計約100人が関わることになる。

早返り人形や舞台の折り畳み、180度回転させる仕掛けなどが特徴。今年は本町の山車が公開され、表山で「風流時代絵巻」、裏山で「風流日本の神話」が披露された。

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