「つまみ細工」で故郷の熊本支援 和雑貨店代表 高根沢の永田さん 売上金の一部寄付へ

下野新聞
2020年7月21日

 【高根沢】九州豪雨の被災者らを支援しようと、宝積寺駅前のクリエイターズ・デパートメント内にある和雑貨「ほっこり」の永田(ながた)もえ代表(38)が、「つまみ細工」を製作している。売上金の一部を浄財とし、故郷の熊本へ送るという。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自店舗の売り上げがままならない中、被災者たちを気遣う。

 九州豪雨は熊本県が死者数65人と最多。いまだに2人が行方不明となっている(18日現在)。

 熊本市から2年前に町へ移住した永田さんは、故郷の惨状を告げる連日のニュースに「何か行動を起こそう」と思案。着物の生地や帯を使った和雑貨の製作技術を生かし、「つまみ細工」の花を作ることにした。1個1320円で店頭販売し、一部を「くまもと未来創造基金」または「熊本県」に寄付する。販売期間は9月末までを予定する。

 花は、ピンセットでつまんでかたどった10枚ほどの生地から成り、500円硬貨ほどの大きさ。クリップ付きで、服やバッグに付けたり髪留めにしたり、ワンポイントとして汎用(はんよう)できる。

 氾濫した球磨川が流れる同県人吉市出身で、同居する母みずえさん(70)も「現場に駆け付けたい」との気持ちを抑えつつ、「今後、消毒やマスクなどの衛生用品を送りたい」と計画する。

 クリエイターズ・デパートメントは、創業を見据えたお試し店舗。町が支援し、宝積寺駅前のログハウスに出店する。現在5店がオープンするが、コロナ禍で客足は減少している。それでも、2016年の熊本地震を経験した永田さんは「微力ながらも今後、第2、第3の被災地支援を継続したい」と話している。

 (問)ほっこり070・4538・6908。

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