父から継ぐ丹念な調理 【味わい百景 わがまちの逸品グルメ】(84)キーマカレー レストランバー・ピーズ(さくら)

下野新聞
2020年2月26日

 店の入り口近くには、多くの薪が積んである。店内に入ると、柔らかな暖かさに包まれた。30年ほど前から働いているという、薪ストーブが心地よい。

 「昼はレストラン、夜は食事も可能なバーというスタイルです」と店主の斎藤哲也(さいとうてつや)さん(44)。都内の調理専門学校を卒業後、ホテルの創作料理部門などで腕を磨き帰省した。父浩一(こういち)さん(76)が経営していた喫茶店を受け継ぎ、バーとして再スタートを切った。4年前からレストランを加えた昼夜営業の形とした。

 先代からのレシピを受け継ぐキーマカレーは手間がかかる。ひき肉をはじめ、タマネギやニンジンといった野菜を細かくし、無水でよく煮込む。デミグラスソースにターメリックなど5種類のスパイスを混ぜてさらに3時間。7分おきにかき混ぜることがポイントという。昼も夜も注文可能なキーマカレーはサラダ付きで950円。トッピングはプラス各200円で、とんかつ、目玉焼き、揚げナス、ハンバーグ、チキンが選べる。

 「オムライスの方が写真映えしませんか。結構人気なんです」と、こちらも気遣いながらテーブルに運んでくれた。

 【メモ】 さくら市喜連川4387▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5時~午前0時▽火曜定休▽(問)028・686・2024

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