春告げるヨシ焼き

上毛新聞
2019年3月15日

 春の風物詩として親しまれるヨシ焼きが13日、群馬県の館林市と邑楽町にまたがる多々良沼で行われた。炎がパチパチと音を立てながらヨシ原に燃え広がり、写真愛好家らが熱心に撮影した=写真。

 多々良沼自然公園を愛する会が毎年実施。延焼を防ぎヨシ原に自生するヤナギを守るため、事前にヨシ刈りを行った。

 この日は会員69人が参加し、午前9時から4カ所に点火して約22・5ヘクタールを焼いた。青木雅夫世話人代表(69)は「多様な植生がよみがえるために欠かせない。多くの人の協力と近隣住民の理解があり、続けられている。多々良沼を愛する人たちの気持ちを大切にしたい」と感謝した。

 板倉町と栃木、埼玉、茨城各県にまたがる渡良瀬遊水地のヨシ焼きは16日に行う。火入れは午前8時半。