新緑の旧中山道20キロ超 1719人が仮装で駆け抜ける 群馬・安中で安政遠足侍マラソン

上毛新聞
2018年5月14日

新緑の旧中山道を仮装姿のランナーが駆ける「第44回安政遠足侍マラソン」(安政遠足保存会、安中市主催)が13日、群馬県安中市の旧安中藩武家長屋をスタート地点に行われた。全国から集まった1719人が健脚を競った。

選手は峠コース(28.97キロ)と関所・坂本宿コース(20.15キロ)の2コースでゴールを目指した。鎧兜(よろいかぶと)を身に着けた武士や忍者といった恒例の仮装に加え、NHK大河ドラマ「西郷どん」、平昌冬季五輪で話題となったカーリングをイメージした選手もいて、沿道の人を喜ばせていた。

◎西郷どん、カーリング娘、下仁田ネギ、泡盛… 多彩な衣装 全国から
遠足の故事にならった「第44回安政遠足侍マラソン」が13日、安中市内で開かれた。時折小雨が降るぐずついた天気の中でも、仮装したランナーは元気いっぱい。沿道の人々も力走に声援を送った。

大会は安中藩主だった板倉勝明が鍛錬のため、藩士を長野県境にある熊野神社まで走らせた故事に由来する。毎年、募集開始から数日で定員に達するなど、人気は年々高まっている。今大会は北海道や沖縄県からも参加者が訪れた。

大会では参加者の8割以上が思い思いの衣装に身を包み、ゴールを目指した。

「風が吹くとあおられてしまう。対策はない」と気をもんでいたのは飯塚康良さん(43)=渋川市=と同僚2人。いずれも高さ約2メートルの巨大な焼きまんじゅうのかぶり物で、ひときわ目を引いた。

三浦宗さん(44)=桐生市=は着物に太眉の西郷隆盛の姿で存在感を示した。大河ドラマを見た周囲から「似ている」と勧められ、「似ているのは体形だけ。完走を目指します」と意気込んだ。

松本祐也さん(33)=埼玉県熊谷市=と柳原里砂さん(28)=東京都大田区=は「群馬の名物で走りたかった」と下仁田ネギとコンニャクの仮装。力士の格好の伊藤育美さん(47)=渋川市=はゴール後、四股を披露し「沿道の人に張り手のポーズをして笑ってもらった。声援がうれしい」と汗を拭った。

鈴木一人さん(43)=那覇市=は泡盛の瓶を模した衣装で沖縄県内のマラソン大会に出場し、地元では有名人という。「知人に勧められて参加した。独特な雰囲気を楽しみたい」と話した。

◎沿道からエール 吹奏楽、イベント盛況
沿道の応援やイベントも熱を帯びた。安中総合学園高前では、同高と富岡実高の生徒12人が吹奏楽で「負けないで」や「勇気100%」などを演奏し、伸びやかな音色を届けた。生徒たちは「ランナーにエールを届けたい」と張り切っていた。

ランナーがスタートした後の武家長屋前では、安中青年会議所が「フェスタ大江戸」を開催。藍染めや和紙作り体験、ウメの種飛ばしなどが行われ、多くの家族連れでにぎわった。

◎くノ一姿で佐俣さんがV8…女子の部
関所・坂本宿コース(20.15キロ)男子の部は、消防職員の黒岩英高さん(32)=渋川市=が初出場初優勝を飾った。1位を狙い、胸元に金色で「金」とあしらった金太郎の仮装で走り、「歴史ある大会で優勝できてうれしい。沿道からの声援のおかげで頑張れた」と振り返った。

女子の部は、会社員の佐俣久美子さん(43)=富岡市=が8連覇を達成した。「観客の皆に覚えてほしい」と毎年恒例のくノ一姿で参加。「足をけがして2月からの練習だったが、無事勝利できた。10連覇を目指したい」と目標を掲げた。

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