市民劇団「いちょうの会」 愛の本質、迫る喜劇 日立で10、11日上演

茨城新聞
2015年10月7日

日立市で活動する市民劇団「いちょうの会」(久下谷晃一会長)による喜劇「結婚契約破棄宣言」が10、11日の2日間、同市千石町の多賀市民会館大ホールで上演される。同作品は結婚式を挙げようとするカップルと招待客を通して、男女の愛の本質に迫る喜劇。演出の伊藤健一さん(76)は、「少子化問題が注目される今だからこそ愛は全てに勝るという思いを共感してもらいたい」と公演の意義を語り、劇団員らは本番を控え稽古に一段と熱が入っている。

劇の内容は、小さな教会で結婚式を挙げるため親族や友人たちを招待した若いカップル。「婚姻届は出さずに契約結婚する」との2人の主張に、さまざまな事情を抱えた招待客らはそれぞれの視点から熱くもおかしい議論を交わす。婚姻制度の矛盾や、風習に対する疑問を交えつつ最後に2人が出した結論は…。演出助手の青木正治さん(76)は「強いメッセージ性があるが、喜劇であることで心に届きやすいのでは」と作品を評価しつつも「表現の奥が深い」と演技の難しさを強調する。「自分と違う性格を演じるのは楽しい」と話すのは初参加でヒロイン役の主婦、茅根佳代さん(37)。
劇団員は社会人中心のため、仕事や家事と両立しながら主に平日の夜や休日に稽古を行っている。茅根さんは「せりふを覚えるのは大変」と役の難しさをかみしめつつ、家族の協力に感謝しながら自主練習も重ねて演技を磨く。
いちょうの会は日立市で1950年に発足した。「ある町の高い煙突」「缶詰」などさまざまな作品を毎年上演しており、大学生から高齢者まで幅広い年代の市民が活動。ことし4月から会長を引き継いだ久下谷さん(75)は「観客と自分たちがともに楽しめる作品を目指している。市民の心に潤いを与える地域に根差した舞台を作っていきたい」と意気込みを語る。
公演は10、11日とも午後2時から行われる。前売り券は一般千円、高校生以下500円。当日券は各200円増し。問い合わせは久下谷会長(電)090(6116)7284。

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