《食いこ》All about 蔵(潮来市) 重厚感漂う石蔵、店舗に

茨城新聞
2018年2月25日

常陸利根川沿いにある潮来市の「All about(オールアバウト)蔵」は約90年前に建てられた石蔵を改装した。鮮やかな青の扉を入ると、天井が高く、重厚な雰囲気。同市出身の作家らが描いた水郷の絵が飾られる。

「農協の米蔵だった石蔵を借りている。この辺りは江戸時代、米を運ぶ水運の中継拠点として栄えていた。その名残が感じられる」と同店オーナーの羽生英雄さん(69)。ロフトと厨房を造ったほかは、石蔵の壁を生かすなどほとんど手を加えなかった。「オールアバウトという店名は蔵そのものずばりの意味」と説明する。

地元で洋品店を営む羽生さんが店を開いたのは約10年前という。「商工会青年部の役員をしていた時、川沿いの公園でビアガーデンを開いたところ評判が良く、人が集まる場所、みんなで楽しめる店を開きたかった」と話す。店の中央に陣取る一枚板の杉のテーブルにその思いが込められているようだ。「みんなでわいわい、がやがやと楽しみたくて、大きいテーブルにしたかった」

羽生さんによれば、石蔵は音響が良いとされており、ジャズやボサノバなどのライブが毎月開かれ、食事や飲み物とともに音楽を楽しめる。

行方市のブランド豚「美明豚」を使った料理がお薦め。イタリア料理を得意とするシェフの岡野英朗さん(38)は「脂身が甘く、赤身は豚肉の味がしっかりしていて、おいしい」と評価が高い。食べ応えがある、美明豚の厚切りロース鉄板ステーキは「ほんのりピンク色の焼き加減でやわらかく食べられる。これ以上焼くとぱさぱさになってしまう」と火の入れ具合に気を配る。味付けは「しょうゆベースの玉ネギの和風ソース」をかける。美明豚のロールカツやしょうが焼きなども味わえる。パスタも自慢。

岡野さんは「野菜はなるべく県産の食材を仕入れるようにしている」と地産地消を心掛ける。店舗隣の蔵「北斎遊学館」で開かれる朝市で野菜を仕入れることも多い。

同市の豆腐店「福田屋」が作る「豆乳チーズケーキ」も味わえる。

■お出かけ情報
All about 蔵
▼住所は潮来市牛堀8の3
▼営業時間は午前11時半~午後10時(ラストオーダー)、ランチタイムは午前11時半~午後2時、ディナーは同5時~
▼定休は月曜、2月27日は休み
▼(電)0299(64)2123

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