「ほし芋神社」創建へ 「日本一」をアピール ひたちなか

茨城新聞
2018年2月2日

生産量日本一を誇る本県の干し芋の産地、ひたちなか市で、「ほし芋神社」の創建が進められている。同市阿字ケ浦町の堀出神社が敷地内に祭るもので、阿字ケ浦地区には干し芋を広めた開拓者がいたほか、イモは「掘り出す」ことから神社名を掛け、ゆかりの神社とした。ほし芋神社ではイベントも開き“聖地”にしたい考えだ。

干し芋は明治時代後半に静岡県から同市に入った。サツマイモ栽培や干し芋加工に気候や土が適していたため干し芋の生産が本格化、阿字ケ浦地区でも小池吉兵衛が普及させた。堀出神社境内には吉兵衛の胸像が設置されている。

堀出神社を巡っては水戸藩2代藩主・徳川光圀が古墳を掘ってご神体となる鏡を発掘し、光圀自身が「掘って出た」神社として名付けた。

ほし芋神社は今年夏ごろに創建したい考えで、本殿と鳥居を構える。安全な食や商売繁盛にご利益のある神様を祭る。原料の芋作りや干し芋加工前には祈祷(きとう)祭を開き、成功を祈願する。

堀出神社の氏子には干し芋生産者が多く、干し芋に関する神社を求める声が以前から上がっていた。また、同じく光圀が掘り当てた埴輪(はにわ)が昨年秋に所有者から堀出神社へ奉納されたのを機に、敷地内でほし芋神社を造る計画が始まった。

宮本正詞(まさのり)宮司(66)は「市内を問わず全ての干し芋農家のための神社にしたい。神様に感謝することで、もっといい干し芋ができればいい」と話す。

合わせて、ほし芋神社で干し芋市などのイベントを開催したり、干し芋のキャラクターを作成したりする考え。

さらにひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ケ浦駅に近いため、参拝客の湊線利用も期待される。

宮本宮司は「茨城の干し芋が日本一であることをアピールし、ほし芋神社を干し芋の聖地にしたい」と意気込む。 

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