創作の秘密語る 「月に吠えらんねえ」清家さん 前橋文学館

上毛新聞
2017年9月19日

前橋市出身の詩人、萩原朔太郎らの作品をモチーフとした漫画「月に吠(ほ)えらんねえ」の作者、清家雪子さんと、朔太郎の孫で前橋文学館長の萩原朔美さんの対談が16日、同館で行われた。朔美さんの質問に答える形で清家さんが創作の“秘密”などを語った。
清家さんは同作品で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で新人賞を受賞し、15日に授賞式に出席したばかり。この日は朔太郎の詩「竹」にちなみ、竹の柄の着物姿で登壇した。メディアに顔は出さないという。
漫画は朔太郎や北原白秋らの作品に着想を得た「朔くん」「白さん」らが登場し、現在も月刊誌で連載中。清家さんは作品誕生について「大学時代に全集を読み、日本文学の中でも朔太郎が一番好きだった。前の作品を連載中、急にひらめいた」と語った。
朔美さんは、参考文献として膨大な詩集や全集が挙がっていることに感心しきり。清家さんは「大学時代に学者を目指していたので本を速く読むのは得意。ほとんど速読で、必要な情報だけ拾っている」と明かした。
朔太郎の第一詩集「月に吠える」刊行100年に合わせ、同館で開催中の「月に吠えらんねえ」の原画展の記念事業。ホールとモニターを設置した映像展示室を合わせ、140人が聴き入った。

 

【写真】自身の作品について萩原館長(左)と語る清家さん(手前)

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