アニメ聖地、初の88カ所 本県から栃木市、壬生町

下野新聞
2017年8月27日

 日本の人気アニメにゆかりの地を観光資源として活用し、訪日観光客の誘致促進を目指す「アニメツーリズム協会」は26日、国内外アニメファンの投票を参考に選んだ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年版)」を発表した。88カ所の選定は初めて。四国八十八カ所の巡礼にちなんだ。

 「聖地」は、アニメ作品の舞台、モデルになった場所や、漫画家らの記念館などの施設を有する自治体の中から選定。

 本県からは、映画「秒速5センチメートル」の舞台となったJR岩舟駅がある栃木市、おもちゃのまちバンダイミュージアムがある壬生町が選ばれた。おもちゃのまちバンダイミュージアムの金井正雄(かないまさお)館長(63)は「大変光栄なこと。これからもアニメの発信場所として、皆さんに愛される施設として頑張っていきたい」と話した。

「秒速5センチメートル」に登場したJR岩舟駅構内の階段からの眺め=栃木市岩舟町静

機動戦士ガンダムの等身大胸像などが展示されているおもちゃのまちバンダイミュージアム=壬生町おもちゃのまち3丁目 (C)創通・サンライズ

 このほかは、昨年の大ヒット映画「君の名は。」のモデルとされる岐阜県飛騨市や東京都新宿区、「サマーウォーズ」の長野県上田市、六つの作品・施設に関係する京都市など。「君の名は。」の聖地には昨年から多数の“巡礼者”が訪れ、注目された。今回の選定では、アニメとの関わりを生かして観光客を呼び込んだ自治体の実績も、評価の対象となった。

 同協会の会長には「機動戦士ガンダム」などを手掛けたアニメ監督の富野由悠季(とみの・よしゆき)さんが就き、KADOKAWAや、JTB、日本航空の役員らが理事会メンバーを務めている。作品、施設の詳細や自治体との関連性については、アニメツーリズム協会のホームページで確認できる。アドレスはhttps://animetourism88.com/ja

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