予科練生の日常、姿収めた写真展 阿見・平和記念館

茨城新聞
2017年5月24日

訓練では見せない日常の姿を収めた写真展「素顔の予科練生」が、阿見町廻戸の予科練平和記念館で開かれている。予科練生がマスク姿で雪合戦する様子や、自らにカメラを向けて撮ったとみられる「自撮り」など少年らしい一面をのぞかせる写真が飾られている。28日まで。

展示では家族や友人と写した記念写真の他、休日に外出を許された「倶楽部」と呼ばれた民家で宴会をするなど意外な様子も。土浦市中央1丁目に現存する保立食堂前を歩く姿もある。保立食堂は、予科練生が外出の際入店を許可された「指定食堂」だった。

28日の「第50回記念予科練戦没者慰霊祭」の開催に合わせ、予科練出身者らでつくる「海原会」が主催した。

写真はおじが予科練生だった神奈川県の写真家、金子和実さんが所有するものを展示している。金子さんの「予科練生は家族もいて普通の生活もしていた身近な少年だったと知ってほしい」という意向で「素顔」の見える写真を集めた。

慰霊祭は28日午前10時半から、陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校内の雄翔園で開かれる。入場無料。 

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