100人がかりの泥絵 26日から開館記念展 太田市美術館・図書館

上毛新聞
2017年4月28日

太田市美術館・図書館の開館記念展「未来への狼火(のろし)」の内覧会が24日、同市東本町の同館で開かれ、画家の浅井裕介さん(東京都)と延べ約100人のボランティアが描いた巨大な泥絵=写真=が公開された。会期は26日~7月17日。
泥絵は市内で採取した土を絵の具として使い、縦5メートル、横14メートルの壁に、植物や動物が躍動する姿を表現した。隣には、画家の藤原泰佑さん(前橋市出身)が太田市街を俯瞰(ふかん)して描いた絵を並べた。
展示室や通路では、地元ゆかりのアーティストなど9人の詩や映像、写真を紹介。現代美術作家の片山真理さん(太田市)による妊娠中のセルフポートレートや、写真家の石内都さん(桐生市出身)が母の遺品を撮った作品などが展示されている。太田市出身の田園詩人、清水房之丞の創作ノートも初公開する。
同館は1月に完成。26日までに、図書館の貸し出しをはじめとする全館の利用が始まる。問い合わせは同館(0276・55・3036)へ。

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