石岡・東田中遺跡、竪穴住居跡や土坑発見 縄文~平安、小形の銅製仏像も

茨城新聞
2017年1月20日

県教育財団は19日、石岡市東田中の東田中遺跡の発掘調査の結果、縄文~平安時代の竪穴住居跡10棟や貯蔵用と考えられる縄文時代の土坑582基などを確認したと発表した。土坑や住居跡から縄文土器や石器、金属製品などが出土。特に、古墳時代の張り出し貯蔵穴を持つ竪穴住居跡や、平安時代の竪穴住居跡から出土した小形銅製仏像は類例が少なく貴重という。同財団は「集落跡の発見により各時代でさまざまな人々の営みがあったことが明らかになった」と話した。

同遺跡は同市南東部の山王川左岸の標高約25メートルの台地にある。調査は2011年度から始め5回目。今回は昨年7月~今月、5162平方メートルで実施している。

縄文時代中期の袋状土坑は東側の谷に沿うように重なり合って点在。深さ1メートル前後、直径約1~2メートルで、巾着袋のように入り口が狭く、深く彫り込んでいる。クリやドングリなどの貯蔵穴とされる。同財団は「場所で役割を分け、貯蔵用のエリアとして使用されていた。外側に住居跡が点在し大規模集落の構造がみられる」と説明した。

壁の外側に張り出した貯蔵穴を持つ古墳時代後期の竪穴住居跡は、同市内で2例目の珍しい形。一辺7メートルで、北壁に位置するかまどから土師器甕(はじきかめ)と57点の土玉が出土。漁労や祭祀(さいし)が行われていたと想像される。

平安時代の小型の竪穴住居跡から出土した小形の銅製仏像(全長3・3センチ)は、県内で発見された中で最も小さく、念持仏として使用されていたとみられる。発掘調査による奈良・平安時代の出土品としては県内5例目で、仏教の庶民への広がりがうかがえる。

一般向け説明会は22日午後1時から、同遺跡で開催。問い合わせは同財団石岡事務所(電)080(3405)9059

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