高萩市 真心と魂の酒 販売へ 2月から 地元産米で特産品に

茨城新聞
2017年1月7日

高萩市は2月1日、新しい特産品として開発に取り組んできた日本酒「高萩真心一魂」を一般販売する。法人組織となった市観光協会(菊地啓正理事長)が昨年末に酒類販売の許可を取得し、720ミリリットル入り1700円(税込み)で、同市上手綱の古民家「穂積家住宅」インフォメーションセンターで取り扱う。

同酒は市を代表する花貫川清流と豊かな大地で育った酒造好適米「美山錦」100%から生まれた純米吟醸酒。真心一魂は「生産農家と郷土高萩を愛する人の真心と魂が込められた酒」という。

同市初となる特別限定の酒造りは、2015年に同市秋山の農家が40アールの水田に美山錦を作付けして始まった。日立市の老舗酒蔵、森島酒造が委託を受け、約2千本を醸造。市内の飲食店などで無料の試飲を実施し、市場調査やPRを行った。昨年は一般販売に向け、10アール増の50アールで作付けして準備を進めてきた。

販売場所は当面、インフォメーションセンターで、火曜、木曜の週2日間、午前10時~午後3時に行う。販売開始日の2月1日も午前10時からを予定している。

一般販売の日程は5日夜に同市春日町の市総合福祉センターで開かれた市賀詞交歓会の席上で、小田木真代市長が発表し、「農産物を使った特産品開発に取り組んできた。味わってほしい」とあいさつした。試飲した出席者からは「爽やかで上品な香り」「さっぱりした飲み口」「洗練された味わい」などと好評だった。

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