鹿島神宮カード発行 御船祭や文化財保護の財源 利用ポイント活用 来月から

茨城新聞
2016年12月26日

鹿島神宮(鹿嶋市宮中)の社紋などがあしらわれたクレジット機能付きの「鹿島神宮カード」が、1月から初めて発行される。同神宮がクレジットカード会社と提携し、年会費やカード利用でたまったポイントが同神宮の式年大祭「御船祭(みふねまつり)」の行事や文化財保護継承の財源として寄付されるのが特徴。カードは事前におはらいされ、同神宮の施設入場無料などの特典が受けられる。

カードは三越伊勢丹グループのクレジットカード会社エムアイカード(東京)が運営する。社紋があしらわれた年会費1万円(税別)のゴールドカードと同5千円(同)の一般カードの2種類。一般カードはスタンダードデザインと、「かしま大使」の歌手・相川七瀬さんデザインから選べる。

同神宮の御船祭は12年に1度行われる一大行事。前回2014年の同祭記念事業では、東日本大震災で倒壊した大鳥居の再建のほか、祈祷(きとう)殿・社務所の新設などがあり、多額の費用は氏子・崇敬者の寄付金が活用された。

今回のカードは年会費とポイント(5000ポイントごと)が同社を通して同神宮へ自動的に寄付され、返礼品が送られる仕組み。特典は、カードが発行前に同神宮でおはらいを受けられる▽カード提示で「宝物館」の入場が無料になる-など。同神宮の鹿島則良宮司は「御船祭やたくさんある文化財の保護のために使われることは本当にありがたく思っている」と話している。

カードは既にインターネットなどで申し込みを受け付けており、31日~来年1月9日は同神宮祈祷殿前に受付カウンターを設ける。期間中、同所での入会者には記念品が贈られる。

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