「ヤマトタケル東征」上演 元宝塚出演ミュージカル 県内初、23日に大田原

下野新聞
2022年1月21日

 【大田原】芸術団体「足利ミュージカル」の古代歴史ミュージカル「ヤマトタケル東征~那須野が原を翔ける~」が23日午後1時半から、本町1丁目の那須野が原ハーモニーホール小ホールで、県内で初めて上演される。

 同ホールは、元宝塚歌劇団雪組で足利ミュージカル芸術監督の小嶋希恵(こじまきえ)さんらの協力を得て、2018年から市民参加型の演劇講座を実施。昨年度は新型コロナウイルス禍で中止したが、本年度は感染防止対策を講じ、鑑賞型の特別公演を行うことにした。

 ミュージカルは小嶋さんが脚本・演出を担当。日本書紀や古事記に登場するヤマトタケルは、大和朝廷の東国への勢力拡大のため蝦夷(えみし)討伐の際、本県の東山道を通ったとされる。

 作品は、最愛の妻弟橘姫(おとたちばなひめ)を亡くし打ちひしがれていたヤマトタケルが那須野ケ原を通って大和へ戻る道すがら、妻に似た足鏡姫(あしかがみひめ)と出会い、傷を癒やすなどのストーリー。客演として元宝塚歌劇団宙(そら)組の和泉紗江(いずみさえ)さんが弟橘姫を演じ、同じく宙組の紫咲大佳(しざきひろか)さんも出演する。

 同ホールのユーチューブチャンネルでは出演者のメッセージ動画もアップしており、担当者は「市内でも東山道駅路が発見されている。歴史を感じながら華やかな音楽とダンスのコラボレーションを楽しんでほしい」と話している。

 一般2500円、大学生以下千円。(問)同ホール0287・24・0880(午前9時~午後5時)。