吹き抜ける紫の風 足利 待望の公開大フジ見頃

下野新聞
2021年4月25日

 足利市迫間(はさま)町の「あしかがフラワーパーク」で、名物の大フジが見頃を迎えている。昨年の開花時季は新型コロナの影響で休園を余儀なくされた同園。今春は2年ぶりに、待望のフジ公開となった。

 園内では樹齢約160年の大フジのほか、白フジやキバナフジなども順次見頃を迎える。同園によると開花は例年より10日ほど早く、同園史上最も早い観測という。

 春らしい陽気となった24日、大フジが枝を広げる藤棚では、約16万房の花が暖かな風になびいていた。頭上を彩る鮮やかな紫に、訪れた人々は感嘆の声を上げながらカメラを向けていた。

 早川公一郎(はやかわこういちろう)社長(40)は「この春を再スタートにしたいという思いで、従業員が気持ちを込めて準備してきた。(コロナ禍で)厳しい状況だが万全の態勢で、花を通して安らぎを提供したい」と話した。

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