オープニングは「蘇る九尾狐展」 那須りんどう湖 園内にギャラリー 漫画家・姫川さん作品中心

下野新聞
2020年10月6日

 【那須】高久丙の那須高原りんどう湖ファミリー牧場は2日、園内に「姫川明輝(ひめかわあきら)アニマルアートギャラリー」をオープンした。漫画家姫川さんの作品を中心に展示するギャラリーで、来年1月3日まで特別展「蘇(よみがえ)る九尾狐展」を開いている。

 姫川さんは、「ゼルダの伝説」シリーズなどで知られる。町観光協会などが那須の魅力を発信しようと推進する「プロジェクト9b(きゅうび)」のアートディレクターを務める。

 ギャラリーは、平屋、約100平方メートル。もともとギャラリーとして使われていたスペースをリニューアルした。姫川さんが監修し、展覧会を企画していく。

 特別展は、「現代と過去の融合」がテーマ。九尾の狐(きつね)をモチーフにしたびょうぶ絵の大作など姫川さんの作品約30点を飾る。那須歴史探訪館などの提供で、九尾の狐に関する史料約120点も展示。江戸時代の1815年に出版された「絵本玉藻譚」など、貴重な文献が並ぶ。

 姫川さんは「私も最初は那須にこんな伝承が残っていると知って驚いた。歴史とともに、『九尾の狐はここにいる』とたくさんの人に伝えたい」と話した。

 この日は、平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長や「プロジェクト9b」の関係者ら29人が来園し、祈祷(きとう)やテープカットを行った。

地図を開く 近くのニュース