袋田の滝再開 大子 観光客ら新緑の名瀑楽しむ

茨城新聞
2020年6月2日

 新型コロナウイルス対策の緩和を受け、日本三名瀑(めいばく)で知られる大子町袋田の「袋田の滝」では観瀑施設が1日、1カ月半ぶりに再開。滝を眼前に望む第1観瀑台、滝全体を見渡せる第2観瀑台とも入場が可能になり、再開を待っていた観光客が新緑の中の自然を楽しんだ。

 新型コロナの感染防止策も徹底され、チケット売り場では来場者に検温やマスク着用を促し、「3密」対策として、エレベーターやトンネル内に一定間隔を保つようテープが貼られた。

 この日は、平日と小雨の降る天気が重なり観光客は多くはなかったものの、午前中から観光客の姿が見られた。都内から初めて訪れたという会社員の吉田誠さん(41)は、職場仲間の2人とエレベーターで第2観瀑台まで昇り、スマートフォンで記念撮影。「緑の自然がいっぱいで気持ちいい」と声を上げた。

 滝川沿いに軒を連ねる売店も待ちに待った再開に安堵(あんど)。観瀑台に通じるトンネル近くで食堂兼土産店を営む菊池貴透さん(46)は「山の緑が映えるすがすがしい季節。ゆっくり自然を堪能してほしい」と話し今後の客足にも期待した。

 観瀑施設の藤田直樹支配人は「安全対策は万全なので、新緑の中の豪快な滝の水量を楽しんでほしい」と話した。

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