華厳の滝 闇に浮かぶ 初ライトアップ 23日まで限定2時間

下野新聞
2019年11月18日

 日本三名瀑の一つ奥日光の「華厳の滝」が16日、初めてライトアップされ幻想的な姿を現した。

 午後5時。初冬の日は落ち、県営無料観瀑台は冷気に包まれた。カウントダウンが始まり「ゼロ」の掛け声とともに、高さ97メートルの岸壁を落ちる滝が発光ダイオード(LED)投光器の白い光で浮かび上がった。詰め掛けた観光客から歓声が上がった。

 初めて日光に来たという名古屋市名東区、大学生田中里沙子(たなかりさこ)さん(22)は「見られてラッキー。いい思い出になります」と話していた。

 今回のライトアップは、生態系への影響を調べながら試験的に行われる。観光業者らでつくる奥日光冬季活性化推進協議会が、生態系に配慮し時間を限定することで環境省の許可を得て実現した。来年以降の実施は未定。

 23日まで。午後5時から2時間、無料観瀑台から見られる。

地図を開く 近くのニュース