白銀に薄紅色映え 県内、真冬並みの冷え込み

下野新聞
2019年4月11日

 県内は10日、午前中から雪が降り続け、各地とも季節外れの雪景色となった。宇都宮地方気象台によると、上空にこの時期としては強い寒気が流れ込んだという。日中の気温が上がらず真冬並みの寒さとなる中、県都では雪化粧を楽しむ人の姿もあった。

 同気象台によると、10日午後7時までの24時間降雪量は奥日光24センチ、土呂部9センチ、那須高原8センチ。宇都宮で積雪は観測されなかった。同日の最高気温は鹿沼5・5度、小山6・5度など各地で平年を下回り、奥日光では氷点下0・7度と真冬日となった。

 宇都宮市塙田5丁目の八幡山公園では午後、満開の桜が大粒の雪で覆われた。登校前、写真撮影のため立ち寄ったという同市岩曽町、宇都宮商業高定時制2年小林幸祈(こばやしゆき)さん(16)は「珍しい組み合わせできれい。いい写真を撮って校内に飾りたい」と笑顔を見せた。

 一方、日光署によると、10日午前9時から午後5時の間に、日光市内で車のスリップ事故が5件発生した。うち4件がノーマルタイヤだった。

 同気象台によると、県内は11日、明け方まで雨や雪となるが、その後は高気圧に覆われ晴れる見込み。最高気温は宇都宮14度、大田原12度で、平年より低い予想となっている。